◆SH2163◆コンプライアンス経営とCSR経営の組織論的考察(113)雪印乳業㈱グループの事件を組織論的に考察する㉓岩倉秀雄(2018/10/30)

コンプライアンス経営とCSR経営の組織論的考察(113)

―雪印乳業(株)グループの事件を組織論的に考察する㉓―

経営倫理実践研究センターフェロー

岩 倉 秀 雄

 

 前回は、雪印乳業(株)が実施した食中毒事件の再発防止策等について述べた。

 2000年12月22日、西社長は、東京本社で記者会見を行い、①商品安全監査室(社長直轄)の設置、②マニュアル類の整備・策定と日報(記録)の見直し及び専門チームによる衛生教育の計画的実施、③エンテロトキシンの検査機器の全工場導入、④設備改善の計画的実施、⑤エンテロトキシン検査を含めた製品出荷前検査の実施、⑥365日、苦情をフリーダイヤルで受付けるコミュニケーションセンターの開設、⑦直ちに告知、回収できる社内体制の構築等を表明した。

 今回は、2000年9月26日に発表した牛肉偽装事件発覚前の経営再建計画について考察する。  

 

【雪印乳業(株)グループの事件を組織論的に考察する㉓:経営再建計画】

 雪印乳業(株)の売上げは、食中毒事件の報道がエスカレートする中で、ずさんな衛生管理が次々と報道され、消費者・流通の信用を失い、大幅に落ちたが、西新社長のもと、従業員が一体となって信頼回復の努力を重ね、一時、本体はともかく連結売上高は回復基調にあった。(連結売上高は、平成11年度約1兆2,878億円⇒平成12年度約1兆1,408億、平成13年度1兆1,647億円)

続きはこちらから

バックナンバーはこちらから

 

(いわくら・ひでお)

経営倫理実践研究センターフェロー、日本経営倫理士協会主任フェロー研究員。

1976年北海道大学農学部卒、全国酪農業協同組合連合会(全酪連)に入会し、全酪連乳業統合準備室長兼日本ミルクコミュニティ(株)設立準備委員会事務局次長、日本ミルクコミュニティ初代コンプライアンス部長。雪印メグミルク(株)社史編纂室で、『日本ミルクコミュニティ史』と『雪印乳業史第7巻』を編纂(共著)し、2016年10月よりCSR部に異動。

青山学院大学大学院修士課程修了、雪印メグミルク(株)時代に、一橋大学大学院国際企業戦略研究科経営法務コース博士後期課程を単位取得退学。

なお、業務の傍ら、トライアスロンの草創期にハワイ等のアイアンマンレースを3回完走した。

 

 




メールで情報をお届けします
(毎週火曜日・金曜日)

サイト内検索

森・濱田松本法律事務所
長島・大野・常松法律事務所

slider_image1
slider_image2

slider_image1
slider_image2
TMI総合法律事務所