◆SH2154◆コンプライアンス経営とCSR経営の組織論的考察(111)雪印乳業㈱グループの事件を組織論的に考察する㉑岩倉秀雄(2018/10/23)

コンプライアンス経営とCSR経営の組織論的考察(111)

―雪印乳業(株)グループの事件を組織論的に考察する㉑―

経営倫理実践研究センターフェロー

岩 倉 秀 雄

 

 前回は、大阪工場の衛生上の問題点と事故原因の究明が遅れた理由について述べた。

 大阪工場は年間製造量11万キロリットル(1999年度)の飲用乳、ドリンクヨーグルト及びクリームを生産する市乳の主力工場であった。

 厚生省・大阪市原因究明専門家会議による2000年12月の最終報告では、最終的に食中毒事件の原因から除外されたが、原材料の使用記録の不備、再製品の使用記録がないこと等、様々な衛生管理の不備報道が、雪印製品の信頼を失墜させることにつながった。

 今回は、不祥事発生後の企業対応の参考として、食中毒事件後の雪印乳業(株)の対応と訴訟について考察する。

 

【雪印乳業(株)グループの事件を組織論的に考察する㉑:食中毒事件後の対応と訴訟】

 事件報道直後より消費者からの苦情・問合せが殺到し、雪印乳業(株)は誠心誠意対応する方針であったが、当初の対応の不備もあり、苦情・問合せ総数は3万1,000件を超えた。

 雪印乳業(株)は、事件後直ちに食中毒事故対策本部を西日本支社と本社に設置し、全国の事業所から従業員を動員して消費者へのお詫びと治療費等への支払いに当たった。

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(いわくら・ひでお)

経営倫理実践研究センターフェロー、日本経営倫理士協会主任フェロー研究員。

1976年北海道大学農学部卒、全国酪農業協同組合連合会(全酪連)に入会し、全酪連乳業統合準備室長兼日本ミルクコミュニティ(株)設立準備委員会事務局次長、日本ミルクコミュニティ初代コンプライアンス部長。雪印メグミルク(株)社史編纂室で、『日本ミルクコミュニティ史』と『雪印乳業史第7巻』を編纂(共著)し、2016年10月よりCSR部に異動。

青山学院大学大学院修士課程修了、雪印メグミルク(株)時代に、一橋大学大学院国際企業戦略研究科経営法務コース博士後期課程を単位取得退学。

なお、業務の傍ら、トライアスロンの草創期にハワイ等のアイアンマンレースを3回完走した。

 

 




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