◆SH2029◆グローバル・ガバナンス/コンプライアンスの重要性(3・完) 中山達樹(2018/08/10)

グローバル・ガバナンス/コンプライアンスの重要性(3・完)

中山国際法律事務所

弁護士 中 山 達 樹

 

6 「人任せ」の海外子会社管理からの脱却—人材戦略

(1) 日本本社でできることの「仕組み」化

 限られた人的資源のため、海外子会社管理が現法社長への「人任せ」になっているところが多い。このような属人的・個人的な信頼に基づく組織は、本質的・構造的に脆い。人任せにしない「仕組み」を構築する必要がある。「ガバナンス」とは、性悪説に基づき、まさに「人任せ」から脱却する工夫だ。つまり、どんなに信頼できる役員でも何をするか分からないため、万が一に備えた「仕組み」を作ることがガバナンスである。

 たとえば、どれだけ「人任せ」になっているかを図るメルクマールとして、「現法社長に病気や事故等の異常事態が発生した場合、日本本社で何ができ、何ができないか?」をシミュレーションしてみることをお勧めする。また、 海外拠点の定款や現地会社法や労働法等の基本情報につき、現法社長のみならず、日本本社でもある程度一元的な管理ができているか、もチェックするに値する。

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(なかやま・たつき)

2005年第一東京弁護士会登録(58期)。2007年に三宅・山崎法律事務所に入所、同事務所パートナーを経て、2015年8月中山国際法律事務所を開設(代表弁護士)。公認不正検査士、一般社団法人グローバルチャレンジ代表理事。『アジア労働法の実務Q&A』(商事法務、2011年)ほか著書多数。

 




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