◆SH1879◆コンプライアンス経営とCSR経営の組織論的考察(75)―企業グループのコンプライアンス⑧ 岩倉秀雄(2018/06/01)

コンプライアンス経営とCSR経営の組織論的考察(75)

―企業グループのコンプライアンス⑧―

経営倫理実践研究センターフェロー

岩 倉 秀 雄

 

 前回は、組織間文化と組織の組織について述べた。

 組織間文化は、組織間の価値や行動様式となる「行動規範」の機能があり、企業グループは、コンプライアンス重視の組織間文化を形成する必要がある。

 組織間文化は、焦点組織の政策、対境担当者の行動とメンバー組織の評価・行動の積重ねにより形成され、協調関係の形成・維持の前提となり、組織間関係統合の役割を果たし、その形成・維持・変革には意識的側面と無意識的側面がある。

 組織連合体は、単なる構成単位の寄せ集めではなく、それぞれが意思を持ち組織として異なる利害や価値を持ち、組織の集合体としてまとまった全体を持っている。

 その媒介組織は、構成組織の様々な利害や要求に直面して常に『構造的緊張関係』におかれており、緊張処理メカニズムや組織間統合メカニズムが重要になる。

 組織間統合のメカニズムには、①自らの価値と他組織の価値を結びつける文化的統合、②他組織の期待と焦点組織との同調を図る規範的統合、③組織間コミュニケーション・ネットワークを促進する意思伝達的統合、④組織間活動を分割し意識的に連結する機能的統合の4つがある。

 今回から、企業グループのコンプライアンス施策を具体的に考察する。

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(いわくら・ひでお)

経営倫理実践研究センターフェロー、日本経営倫理士協会主任フェロー研究員。

1976年北海道大学農学部卒、全国酪農業協同組合連合会(全酪連)に入会し、全酪連乳業統合準備室長兼日本ミルクコミュニティ(株)設立準備委員会事務局次長、日本ミルクコミュニティ初代コンプライアンス部長。雪印メグミルク(株)社史編纂室で、『日本ミルクコミュニティ史』と『雪印乳業史第7巻』を編纂(共著)し、2016年10月よりCSR部に異動。

青山学院大学大学院修士課程修了、雪印メグミルク(株)時代に、一橋大学大学院国際企業戦略研究科経営法務コース博士後期課程を単位取得退学。

なお、業務の傍ら、トライアスロンの草創期にハワイ等のアイアンマンレースを3回完走した。

 




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