◆SH1827◆シンガポール:シンガポール競争法の改正 松本岳人(2018/05/11)

シンガポール:シンガポール競争法の改正

長島・大野・常松法律事務所

弁護士 松 本 岳 人

 

 2018年3月19日、シンガポールの国会においてシンガポール競争法(Competition Act)の改正法案が可決された。シンガポール競争法は2004年に成立した法律であるが、今般の改正では、シンガポールの競争法の執行機関である競争・消費者委員会(Competition and Consumer Commission of Singapore。以下「CCCS」という。)の実務経験を踏まえた上で、国際的な競争法の枠組みも意識した改正がなされている。そこで、本稿では競争法の改正概要について紹介することとする。

 今般の競争法の改正の目的は主に次の3つである。

 (1) 競争制限的協定及び支配的地位の濫用事例におけるCCCSとの確約手続の導入

 (2) 企業結合の事前相談制度の法制化

 (3) CCCSの調査時の質問権の明確化

 以下、各項目について概説する。

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(まつもと・たけひと)

2005年慶應義塾大学法学部法律学科卒業。2007年慶應義塾大学大学院法務研究科修了。2008年に長島・大野・常松法律事務所に入所後、官庁及び民間企業への出向並びに米国留学を経て、現在はシンガポールを拠点とし、主に東南アジア地域におけるJV案件、M&A案件、不動産開発案件その他種々の企業法務に関するアドバイスを行っている。

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