◆SH1803◆ベトナム:【Q&A】給与の前払い 澤山啓伍(2018/04/27)

ベトナム:【Q&A】給与の前払い

長島・大野・常松法律事務所

弁護士 澤 山 啓 伍

 

  1. Q. 最近、当社の従業員の数人が、兵役に服するための召集令状を受領しました。それによれば、当該従業員らは、2年間の兵役に行くことになるそうです。そこで、当社は、当該従業員らとの労働契約を解除するつもりでした。しかしながら、当該従業員らからは、そのような一方的な解除(解雇)は違法であり、また、当該従業員らに対して、給与を前払いしなければならないとの主張を受けました。この場合、当社としてはどのようにすれば良いでしょうか?

 

  1. A.
  2. 1. 徴兵を受けた場合の労働契約
  3.    現在の日本にはない制度なのであまり実感がありませんが、ベトナムでは徴兵制度があります。もちろん、戦時下ではない現在では実際に赤紙(召集令状)を受け取る人は多くはないようで、2016年のデータでは、ハノイ市及びホーチミン市の入隊人数は、それぞれ3,500人(うち志願者は30%)及び4,100人(うち志願者は3%)程度だったようです。今回は、このように確率は高くないものの、従業員に赤紙が来てしまった場合の対応を例として、給与の前払いが必要なケースについてご説明します。

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(さわやま・けいご)

2004年 東京大学法学部卒業。 2005年 弁護士登録(第一東京弁護士会)。 2011年 Harvard Law School卒業(LL.M.)。 2011年~2014年3月 アレンズ法律事務所ハノイオフィスに出向。 2014年5月~2015年3月 長島・大野・常松法律事務所 シンガポール・オフィス勤務 2015年4月~ 長島・大野・常松法律事務所ハノイ・オフィス代表。

現在はベトナム・ハノイを拠点とし、ベトナム・フィリピンを中心とする東南アジア各国への日系企業の事業進出や現地企業の買収、既進出企業の現地でのオペレーションに伴う法務アドバイスを行っている。

長島・大野・常松法律事務所 http://www.noandt.com/

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