◆SH1750◆コンプライアンス経営とCSR経営の組織論的考察(60)―中小企業・ベンチャー企業のコンプライアンス③ 岩倉秀雄(2018/04/06)

コンプライアンス経営とCSR経営の組織論的考察(60)

―中小企業・ベンチャー企業のコンプライアンス③―

経営倫理実践研究センターフェロー

岩 倉 秀 雄

 

 前回は、考察の分析枠組みや中小企業・ベンチャー企業のおかれている経営状況、コンプライアンスに取り組む必要性等について述べた。

 中小企業やベンチャー企業は、大企業に比べて経営に余裕がなく(特にベンチャー企業は成長にばかり目が行きやすく管理体制が追いつかないケースが多い)、コンプライアンスがおろそかになりがちだが、組織の持続的成長のためには、規模の大小や経営状況にかかわらずコンプライアンス経営が求めらる。

 中小企業・ベンチャー企業は経営者と従業員の距離が近いことから、経営者は、コンプライアンス体制を構築するだけではなく、コンプライアンス重視の意思を明確に表明し、業務上の意思決定に反映させ、手本を示し、コンプライアンス重視の価値観を従業員に納得させる必要がある。

 今回は、前回の続きとして、サプライヤーに対する取引先の要望の高まりと競争戦略上の必要性について考察する。

続きはこちらから

バックナンバーはこちらから

 

(いわくら・ひでお)

経営倫理実践研究センターフェロー、日本経営倫理士協会主任フェロー研究員。

1976年北海道大学農学部卒、全国酪農業協同組合連合会(全酪連)に入会し、全酪連乳業統合準備室長兼日本ミルクコミュニティ(株)設立準備委員会事務局次長、日本ミルクコミュニティ初代コンプライアンス部長。雪印メグミルク(株)社史編纂室で、『日本ミルクコミュニティ史』と『雪印乳業史第7巻』を編纂(共著)し、2016年10月よりCSR部に異動。

青山学院大学大学院修士課程修了、雪印メグミルク(株)時代に、一橋大学大学院国際企業戦略研究科経営法務コース博士後期課程を単位取得退学。

なお、業務の傍ら、トライアスロンの草創期にハワイ等のアイアンマンレースを3回完走した。