◆SH1700◆コンプライアンス経営とCSR経営の組織論的考察(54)―掛け声だけのコンプライアンスを克服する⑤ 岩倉秀雄(2018/03/13)

コンプライアンス経営とCSR経営の組織論的考察(54)

―掛け声だけのコンプライアンスを克服する⑤―

経営倫理実践研究センターフェロー

岩 倉 秀 雄

 

 前回は、経営者の掛け声だけのコンプライアンスを克服する方法として、経営者に影響を及ぼすステークホルダーのうち、5. コンプライアンス部門ほかの内部組織及び6. 行政の役割とパワーについて考察した。

 コンプライアンスを軽視する経営トップが率いる組織のコンプライアンス部門は、権限、人材、資金面で様々な制約を受けやすく、また、イエスマンの取り巻きによりコンプライアンス活動に対する有形・無形の抵抗や妨害を受けている場合が想定されるので、モチベーションが上がりにくい。

 組織論的には、連合と政治戦略が想定されるが、現実的には、政治戦略よりもコンプライアンスに理解のある内部の他部門との連合を活用するほうが、実効性が高い。

 また、行政は大きなパワーを持つことを踏まえ、単にハードローを強化するだけではなく、ソフトローの効果を高める社会環境を醸成する必要がある。

 今回は、メディアと大学教育について考察する。

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(いわくら・ひでお)

経営倫理実践研究センターフェロー、日本経営倫理士協会主任フェロー研究員。

1976年北海道大学農学部卒、全国酪農業協同組合連合会(全酪連)に入会し、全酪連乳業統合準備室長兼日本ミルクコミュニティ(株)設立準備委員会事務局次長、日本ミルクコミュニティ初代コンプライアンス部長。雪印メグミルク(株)社史編纂室で、『日本ミルクコミュニティ史』と『雪印乳業史第7巻』を編纂(共著)し、2016年10月よりCSR部に異動。

青山学院大学大学院修士課程修了、雪印メグミルク(株)時代に、一橋大学大学院国際企業戦略研究科経営法務コース博士後期課程を単位取得退学。

なお、業務の傍ら、トライアスロンの草創期にハワイ等のアイアンマンレースを3回完走した。

 




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