◆SH1679◆コンプライアンス経営とCSR経営の組織論的考察(51)―掛け声だけのコンプライアンスを克服する② 岩倉秀雄(2018/03/02)

コンプライアンス経営とCSR経営の組織論的考察(51)

―掛け声だけのコンプライアンスを克服する②―

経営倫理実践研究センターフェロー

岩 倉 秀 雄

 

 前回は、経営者が本音ではコンプライアンス経営に理解を持っていないために、掛け声だけのコンプライアンスになっており、組織成員に「やらされ感」が発生している場合、どうすれば経営者をコンプライアンス・CSR経営に向かわせることができるのか、そのために誰が何をするべきか、という困難な問題に関する問題認識と筆者の基本的視点について述べた。

 筆者の分析視点は制度面の考察ではなく、組織論のパワーの概念に注目して、どうすればステークホルダーのパワーを活用して経営者をコンプライアンス・CSRに向かわせることができるのかにフォーカスしている。前回は、筆者が注目したパワーの定義と特性について述べた。

 今回は、各ステークホルダーのパワーを踏まえた具体的施策を考察する。

 

【掛け声だけのコンプライアンスを克服する②】

  組織を取り巻くステークホルダーは、それぞれが当該組織に対してパワーを持っている。ここでは、経営トップがたとえコンプライアンスに理解を示さなかったとしても、コンプライアンス経営に向かわせるために経営トップを取り巻くステークホルダーは何をどうするべきかについて考察する。

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(いわくら・ひでお)

経営倫理実践研究センターフェロー、日本経営倫理士協会主任フェロー研究員。

1976年北海道大学農学部卒、全国酪農業協同組合連合会(全酪連)に入会し、全酪連乳業統合準備室長兼日本ミルクコミュニティ(株)設立準備委員会事務局次長、日本ミルクコミュニティ初代コンプライアンス部長。雪印メグミルク(株)社史編纂室で、『日本ミルクコミュニティ史』と『雪印乳業史第7巻』を編纂(共著)し、2016年10月よりCSR部に異動。

青山学院大学大学院修士課程修了、雪印メグミルク(株)時代に、一橋大学大学院国際企業戦略研究科経営法務コース博士後期課程を単位取得退学。

なお、業務の傍ら、トライアスロンの草創期にハワイ等のアイアンマンレースを3回完走した。

 



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