◆SH1654◆コンプライアンス経営とCSR経営の組織論的考察(48)―やらされ感の克服④ 岩倉秀雄(2018/02/20)

コンプライアンス経営とCSR経営の組織論的考察(48)

―やらされ感の克服④―

経営倫理実践研究センターフェロー

岩 倉 秀 雄

 

 前回は、経営トップの問題点と「やらされ感」の関係について考察した。

 今回は、前回に続いて経営トップの問題と「やらされ感」の関係や、組織成員の組織アイデンティティの問題について考察する。

 

【やらされ感の克服④】

1.「マンネリ化」や「やらされ感」はなぜ、どのように発生するのか

(3) 組織(経営トップ)の問題(前回の続き)

  1. ⑤ 利益至上主義で、コンプライアンス違反が罰せられず見過ごされる
  2.    コンプライアンス違反をしても大目に見られ、何のお咎めもない場合には、「少々の違反をしても利益を上げるためにはやむを得ない」、「ある程度までは大丈夫」、自分の所属する組織は「コンプライアンスよりも人間関係や利益を上げた実績がものを言うのだ」という受け止め方をしやすい。
     こうなると、コンプライアンスの重要性を声高に叫んでも、組織全体としてコンプライアンス軽視のシグナルを発しているので、組織成員に「やらされ感」が生まれ、コンプライアンスは組織に浸透・定着しない。

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(いわくら・ひでお)

経営倫理実践研究センターフェロー、日本経営倫理士協会主任フェロー研究員。

1976年北海道大学農学部卒、全国酪農業協同組合連合会(全酪連)に入会し、全酪連乳業統合準備室長兼日本ミルクコミュニティ(株)設立準備委員会事務局次長、日本ミルクコミュニティ初代コンプライアンス部長。雪印メグミルク(株)社史編纂室で、『日本ミルクコミュニティ史』と『雪印乳業史第7巻』を編纂(共著)し、2016年10月よりCSR部に異動。

青山学院大学大学院修士課程修了、雪印メグミルク(株)時代に、一橋大学大学院国際企業戦略研究科経営法務コース博士後期課程を単位取得退学。

なお、業務の傍ら、トライアスロンの草創期にハワイ等のアイアンマンレースを3回完走した。

 




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