◆SH1642◆GPIF、平成29年スチュワードシップ活動報告 森 駿介(2018/02/14)

GPIF、平成29年スチュワードシップ活動報告

岩田合同法律事務所

弁護士 森   駿 介

 

 年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)は、平成30年2月2日、「平成29年スチュワードシップ活動報告」(活動報告)を公表した。GPIFは、インベストメントチェーンの川上に位置するアセットオーナーとして、基本的には運用受託機関を通じて日々の売買や株式における議決権行使を実施しているため、活動報告でも、運用受託機関のスチュワードシップ活動の状況等に関する報告が中心となっている。昨年5月には「『責任ある機関投資家』の諸原則《日本版スチュワードシップ・コード》」の改訂版(改訂版SSコード)が公表されており、アセットオーナーを含む機関投資家のスチュワードシップ活動もますますの進展が予想されるところ、以下に概要を紹介するGPIFの活動報告の内容からもそうした趨勢を見て取ることができる。

 

1. 運用受託機関のスチュワードシップ活動の状況

(1) 運用受託機関のガバナンス・親会社等との利益相反

 改訂版SSコードは、同一金融グループ内で法人営業を行う親会社等や同一法人内における法人事業部門の利益と運用受託機関(部門)の顧客・受益者利益との間に存する利益相反の管理措置が必ずしも十分でないとの指摘を踏まえ、運用受託機関における実効的な利益相反管理を求める指針2-2後段~2-4を追加した。このうち指針2-3では、運用受託機関における独立した取締役会や、議決権行使の意思決定や監督のための第三者委員会などの整備について言及されている。

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(もり・しゅんすけ)

岩田合同法律事務所弁護士。2008年一橋大学法学部卒業。2010年一橋大学法科大学院修了。2011年弁護士登録。取扱分野は、訴訟、コーポレート及び不正調査を中心とした企業法務。『コーポレート・ガバナンスの法律相談』(共著)(青林書院、2016年10月)等著作多数。

岩田合同法律事務所 http://www.iwatagodo.com/

<事務所概要>

1902年、故岩田宙造弁護士(後に司法大臣、貴族院議員、日本弁護士連合会会長等を歴任)により創立。爾来、一貫して企業法務の分野を歩んできた、我が国において最も歴史ある法律事務所の一つ。設立当初より、政府系銀行、都市銀行、地方銀行、信託銀行、地域金融機関、保険会社、金融商品取引業者、商社、電力会社、重電機メーカー、素材メーカー、印刷、製紙、不動産、建設、食品会社等、我が国の代表的な企業等の法律顧問として、多数の企業法務案件に関与している。

<連絡先>

〒100-6310 東京都千代田区丸の内二丁目4番1号丸の内ビルディング10階 電話 03-3214-6205(代表)

 




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