◆SH1664◆債権法改正後の民法の未来10 債権者代位権(4) 髙尾慎一郎(2018/02/22)

債権法改正後の民法の未来 10
債権者代位権(4)

--事実上の優先弁済--

梅田中央法律事務所

弁護士 髙 尾 慎一郎

 

Ⅴ 今後の参考になる議論

2 債権回収機能としての事実上の優先弁済の当否

(ア)債権者が債権者代位権を行使し、第三債務者から直接金員を受領し、債権者の債務者に対する不当利得返還債務と被保全債権を相殺することによって事実上の優先弁済を受けるとする結論は、債権者代位権の制度趣旨に照らすと、これを正当化することは困難と思われる。

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(たかお・しんいちろう)

髙尾慎一郎(梅田中央法律事務所)

2003年大阪大学法学部卒業、2004年弁護士登録(57期)。民法改正には、2008年、大阪弁護士会に民法改正対応プロジェクトチームが設置された当初から関与し、主に債権者代位権を担当する。

【主な著書】『新訂貸出管理回収手続双書 仮差押え~仮処分・仮登記を命ずる処分~』(金融財政事情研究会)(共著)、「大学における課外活動中の事故と大学の損害賠償責任」『弁護士実務研究:藤井伊久雄弁護士還暦記念論集』(日本評論社)、『実務解説 民法改正』(民事法研究会)(共著)、『Before/After 民法改正』(弘文堂)(共著)