◆SH1615◆日本企業のための国際仲裁対策(第69回) 関戸 麦(2018/02/01)

日本企業のための国際仲裁対策

森・濱田松本法律事務所

弁護士(日本及びニューヨーク州)

関 戸   麦

 

 

第69回 仲裁条項の作成(6)

3. 基本型モデル仲裁条項の修正その2

(4) 調停との組み合わせ

  1. a. 種類
  2.    基本型モデル仲裁条項を修正する視点としては、調停(mediation)と仲裁(arbitration)を組み合わせることが考えられる。組み合わせ方として主なものは次の二つ、すなわち、調停を仲裁に先行させるもの(Med-Arb)と、仲裁を先行させ、そこから調停に移行し、調停が成立しない場合には仲裁に戻るというもの(Arb-Med-Arb)である。
     後者のArb-Med-Arbは、SIACとSIMC(シンガポール国際調停センター)が共同して推奨しており、その概要、メリットとコスト、手続の流れ等は、第45回において述べたとおりである。
     また、前者のMed-Arbについては、仲裁の開始時期につき、一定の制限を設けるものと、設けないものとがある。また、Med-Arbについては、緊急仲裁人(emergency arbitrator)の制度が、先行する調停と緊張関係にあり得るため(緊急仲裁人のもとで争っていることは、調停での和解協議の支障となり得るため)、緊急仲裁人の制度を適用するか否かについて、特に検討をする必要性が高い。
     以下、各点につき文例を検討する。

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(せきど・むぎ)

森・濱田松本法律事務所パートナー弁護士。訴訟、仲裁等の紛争解決の分野において、Chambers、Legal 500等の受賞歴多数。『日本企業のための米国民事訴訟対策』(商事法務、2010年)等、国際的な紛争解決に関する執筆、講演歴多数。
1996年東京大学法学部卒業、 1998年弁護士登録(第二東京弁護士会)、森綜合法律事務所(現在森・濱田松本法律事務所)入所、2004年シカゴ大学ロースクール(LL.M)卒業、 ヒューストン市Fulbright & Jaworski法律事務所にて執務、2005年ニュ-ヨーク州弁護士登録、2007年東京地方裁判所民事訴訟の運営に関する懇談会委員、2009年日本弁護士連合会民事裁判手続に関する委員会委員(現在副委員長)、2012年第二東京弁護士会司法制度調査会訴訟法部会部会長等。

 



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