◆SH1603◆コンプライアンス経営とCSR経営の組織論的考察(41)―移行過程のマネジメント① 岩倉秀雄(2018/01/26)

コンプライアンス経営とCSR経営の組織論的考察(41)

―移行過程のマネジメント①―

経営倫理実践研究センターフェロー

岩 倉 秀 雄

 

 前回は、組織論の視点から不祥事発生組織の組織風土改革運動の第1ステージについて総括した。

 組織風土改革は、「変革型(あるいは創造的)ミドル」によるボトムアップ型の進化論的革新よりも、戦略型トップによる革新(揺さぶり⇒突出と手本の呈示⇒変革の増幅と制度化)が有効である。

 今回からは、移行過程のマネジメントについて考察する。

 

【移行過程のマネジメント①】

 筆者は、本稿第28回で、組織が革新を始めようとする場合に、今まで築いてきた自分の地位や価値観を否定されたと感じる人々は、「抵抗」を始め、どう対応してよいかわからない人々は、「混乱」し、「革新」を一つの機会として組織内で有利な地位を占めようと政治的に動く人々は、互いに「対立」すること、革新を円滑に進めるためには、経営トップとその命令を受けたコアグループが「抵抗、混乱、対立」の発生を想定した移行過程のマネジメントを行うことの重要性を述べた。

 今回からは、革新を阻むものが何故発生するのか、どうすれば移行過程のマネジメントが円滑に進められるのかについて、より詳しく考察する。

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(いわくら・ひでお)

経営倫理実践研究センターフェロー、日本経営倫理士協会主任フェロー研究員。

1976年北海道大学農学部卒、全国酪農業協同組合連合会(全酪連)に入会し、全酪連乳業統合準備室長兼日本ミルクコミュニティ(株)設立準備委員会事務局次長、日本ミルクコミュニティ初代コンプライアンス部長。雪印メグミルク(株)社史編纂室で、『日本ミルクコミュニティ史』と『雪印乳業史第7巻』を編纂(共著)し、2016年10月よりCSR部に異動。

青山学院大学大学院修士課程修了、雪印メグミルク(株)時代に、一橋大学大学院国際企業戦略研究科経営法務コース博士後期課程を単位取得退学。

なお、業務の傍ら、トライアスロンの草創期にハワイ等のアイアンマンレースを3回完走した。

 




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