◆SH1586◆社外取締役になる前に読む話(5)――取締役会での実質的議論への参画⑴ 渡邊 肇(2018/01/17)

社外取締役になる前に読む話(5)

ーその職務と責任ー

潮見坂綜合法律事務所

弁護士 渡 邊   肇

 

V 取締役会での実質的議論への参画――経営会議等の存在と社外取締役の葛藤(その1)

ワタナベさんの疑問その4

 取締役会に出席して意見を述べ、重要な業務執行に関する決議に関与しているが、当社では取締役会の前に経営会議と称する会議が開催され、決議事項のみならず、報告事項についても、実質的議論は既に終了しており、会社の方針は既に決まっているようである。

 社外取締役は、経営会議での決定に異議を唱えることができるのだろうか。

 また、自分も経営会議に出席して経営の実質的議論に関与したいと思うのだが、それは可能なのだろうか。さらに取締役会において、社外取締役も含めて実質的議論をしてもらうために、経営会議を廃止することも提案したいのだが、それは可能かつ適切なのだろうか。

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(わたなべ・はじめ)

1985年東京大学法学部卒業、1987年弁護士登録(第二東京弁護士会所属)、同年森綜合法律事務所(現 森・濱田松本法律事務所)に入所。1993年にイリノイ大学ロースクールを卒業後、Jenner & Block法律事務所、アメリカ合衆国連邦取引委員会(FTC)で執務。2007年潮見坂綜合法律事務所を開設。アメリカ法曹協会(ABA)会員・ニューヨークおよびシカゴ弁護士会会員。

(著書および論文)
「米国における海外腐敗行為防止法(FCPA)執行の現状と対策――反トラスト法との比較において」NBL1022号(2014年)
「米国反トラスト法執行の実務と対策〔第2版〕」商事法務(2015年) ほか多数

 

 




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