◆SH1511◆コンプライアンス経営とCSR経営の組織論的考察(28)―革新を阻むものの発生と移行過程のマネジメント 岩倉秀雄(2017/11/24)

コンプライアンス経営とCSR経営の組織論的考察(28)

―「革新を阻むもの」の発生と移行過程のマネジメント

経営倫理実践研究センターフェロー

岩 倉 秀 雄

 

 前回は、合併組織で発生しやすいコンプライアンス課題を整理した。

 合併組織では出身組織の組織文化の違いによる衝突が発生しやすい。特に合併初期には、コンフリクトの調整メカニズムが円滑に機能しないので、コンフリクトの顕在化であるマネジメントの困難度が高くなる。

 合併組織におけるマネジメントの困難度を減じるためには、コンフリクトの発生そのものを減ずるか、統制力を働かせてコンフリクトの顕在化を防ぐ方向が考えられる。

 今回からは、組織が様々な革新を試みようとする場合に発生する組織内の「革新を阻むもの」について考察する。

 

【「革新を阻むもの」の発生と移行過程のマネジメント】

 本稿では、組織文化にコンプライアンス(倫理・法令順守)・CSRの価値観を浸透させることの重要性を指摘し、そのための方法を考察してきた。

 特に、不祥事を発生させた企業には不祥事発生につながる利益優先の組織文化があることが多いので、不祥事の再発を防ぐためにも、迅速・ドラスティックな組織文化の革新が必要である。

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(いわくら・ひでお)

経営倫理実践研究センターフェロー、日本経営倫理士協会主任フェロー研究員。

1976年北海道大学農学部卒、全国酪農業協同組合連合会(全酪連)に入会し、全酪連乳業統合準備室長兼日本ミルクコミュニティ(株)設立準備委員会事務局次長、日本ミルクコミュニティ初代コンプライアンス部長。雪印メグミルク(株)社史編纂室で、『日本ミルクコミュニティ史』と『雪印乳業史第7巻』を編纂(共著)し、2016年10月よりCSR部に異動。

青山学院大学大学院修士課程修了、雪印メグミルク(株)時代に、一橋大学大学院国際企業戦略研究科経営法務コース博士後期課程を単位取得退学。

なお、業務の傍ら、トライアスロンの草創期にハワイ等のアイアンマンレースを3回完走した。

 



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