◆SH1466◆コンプライアンス経営とCSR経営の組織論的考察(22)―従業員相談窓口の正常な機能発揮 岩倉秀雄(2017/10/31)

コンプライアンス経営とCSR経営の組織論的考察(22)

――従業員相談窓口の正常な機能発揮――

経営倫理実践研究センターフェロー

岩 倉 秀 雄

 

 前回は、組織がコンフリクトの原因となる問題を事前に発見し、深刻化する前に対応することにより調整力を発揮する方法の1つであるコンプライアンス・アンケートについて考察した。

 コンプライアンス・アンケートの実施で重要なことは、単に従業員の意識の変化を時系列的に把握することではなく、部署ごとの課題を浮き彫りにして部署長に責任を持って改善するように促すとともに、各部署に潜む緊急性の高い問題を発見し、放置せず直ちに解決に動くことである。

 今回は、内部統制のツールとしてなくてはならない、従業員相談窓口について考察する。

 

【従業員相談窓口の正常な機能発揮】

 筆者の経験では、正常に機能させることができれば、従業員相談窓口は、組織のリスクを早期に発見し自助努力で問題解決を可能とすることから、組織のコンフリクトの顕在化を抑制する非常に有効なツールである。

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(いわくら・ひでお)

経営倫理実践研究センターフェロー、日本経営倫理士協会主任フェロー研究員。

1976年北海道大学農学部卒、全国酪農業協同組合連合会(全酪連)に入会し、全酪連乳業統合準備室長兼日本ミルクコミュニティ(株)設立準備委員会事務局次長、日本ミルクコミュニティ初代コンプライアンス部長。雪印メグミルク(株)社史編纂室で、『日本ミルクコミュニティ史』と『雪印乳業史第7巻』を編纂(共著)し、2016年10月よりCSR部に異動。

青山学院大学大学院修士課程修了、雪印メグミルク(株)時代に、一橋大学大学院国際企業戦略研究科経営法務コース博士後期課程を単位取得退学。

なお、業務の傍ら、トライアスロンの草創期にハワイ等のアイアンマンレースを3回完走した。

 



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