◆SH1426◆コンプライアンス経営とCSR経営の組織論的考察(16)-合併会社のコンプライアンス② 岩倉秀雄(2017/10/10)

コンプライアンス経営とCSR経営の組織論的考察(16)

――合併会社のコンプライアンス②――

経営倫理実践研究センターフェロー

岩 倉 秀 雄

 

 前回は、合併組織のコンプライアンスに関する筆者の問題認識を述べた。

 合併組織は、単一組織に比べて、組織文化の違いによるコンフリクトが発生しやすくなっており、かつコンフリクトの顕在化を制御する統制力(公式権限や調整メカニズム)が十分に機能していないので、コンフリクトの顕在化によるマネジメントの困難度が高いために、コンプライアンスの浸透・定着が難しいことを、筆者の合併組織における初代コンプライアンス部長の経験や組織文化研究会のメンバーの生の声を踏まえて報告した。

 今回は、マーチ&サイモン(J.G., March, & H.A., Simon, Organizations, New York, 1958.(J. G. March, & H. A. Simon(土屋守章訳)『オーガニゼーションズ』(ダイヤモンド社、1977年)))のコンフリクトの発生メカニズムに関する研究を踏まえて、どうすればマネジメントの困難性を減じてコンプライアンスを組織文化に浸透・定着できるのかについて、筆者の理論的考察を述べる。

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(いわくら・ひでお)

経営倫理実践研究センターフェロー、日本経営倫理士協会主任フェロー研究員。

1976年北海道大学農学部卒、全国酪農業協同組合連合会(全酪連)に入会し、全酪連乳業統合準備室長兼日本ミルクコミュニティ(株)設立準備委員会事務局次長、日本ミルクコミュニティ初代コンプライアンス部長。雪印メグミルク(株)社史編纂室で、『日本ミルクコミュニティ史』と『雪印乳業史第7巻』を編纂(共著)し、2016年10月よりCSR部に異動。

青山学院大学大学院修士課程修了、雪印メグミルク(株)時代に、一橋大学大学院国際企業戦略研究科経営法務コース博士後期課程を単位取得退学。

なお、業務の傍ら、トライアスロンの草創期にハワイ等のアイアンマンレースを3回完走した。

 



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