◆SH1423◆コンプライアンス経営とCSR経営の組織論的考察(15)-合併会社のコンプライアンス① 岩倉秀雄(2017/10/06)

コンプライアンス経営とCSR経営の組織論的考察(15)

――合併会社のコンプライアンス①――

経営倫理実践研究センターフェロー

岩 倉 秀 雄

 

 前回は、成熟期の組織における組織文化革新のメカニズムについて考察し、その手順は、(1)リーダーによる革新の必要性の宣言と革新チームによる確認→(2)どんな組織になりたいか(組織の理想の将来像)の提示と革新チームによるコンセプトの有効性の保証→(3)そのために誰が何をどうするか(理想と現実のギャップの評価とそれを埋め合わせる方法の計画)→(4)移行過程の管理(リーダーと革新チームによる移行への抵抗に対応し移行を円滑に進める)であることを確認し、その留意点についても考察した。

 今回以降は、近年増加している組織合併において発生する組織文化の衝突とコンプライアンスについて、筆者の経験を踏まえて実践的に考察する。

 

1. 筆者の問題認識

 近年、わが国でも一昔前は特別なことであった合併が、頻繁に行われ一般化してきた。筆者も、24年間非営利の協同組合の全国連合会に所属した後、3社合併の営利会社に移籍したが、更にその会社は農協にルーツを持つ他の営利会社と合併した。

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(いわくら・ひでお)

経営倫理実践研究センターフェロー、日本経営倫理士協会主任フェロー研究員。

1976年北海道大学農学部卒、全国酪農業協同組合連合会(全酪連)に入会し、全酪連乳業統合準備室長兼日本ミルクコミュニティ(株)設立準備委員会事務局次長、日本ミルクコミュニティ初代コンプライアンス部長。雪印メグミルク(株)社史編纂室で、『日本ミルクコミュニティ史』と『雪印乳業史第7巻』を編纂(共著)し、2016年10月よりCSR部に異動。

青山学院大学大学院修士課程修了、雪印メグミルク(株)時代に、一橋大学大学院国際企業戦略研究科経営法務コース博士後期課程を単位取得退学。

なお、業務の傍ら、トライアスロンの草創期にハワイ等のアイアンマンレースを3回完走した。

 



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