◆SH1397◆コンプライアンス経営とCSR経営の組織論的考察(12)-組織文化の革新の理論的考察③ 岩倉秀雄(2017/09/19)

コンプライアンス経営とCSR経営の組織論的考察(12)

――組織文化の革新の理論的考察③――

経営倫理実践研究センターフェロー

岩 倉 秀 雄

 

 人は、不測の事態や不安定を嫌う。組織文化の革新のように心の均衡状態を覆すためには、これまでの信念や仮定を覆す「否定的確認」が必要である。その「否定的確認」は、「生き残りの不安」や理想や目標を達成できない(ある種の)「罪悪感」を引き起こす。

 また、「否定的確認」は、革新の必要性や古い習慣を捨てて新しい習慣や考え方を学ぶ必要性を感じさせるが、その必要性を認めても、直ぐに新しい行動様式を学習することは難しく、受け入れ難い。そして、生き残りの不安と学習することへの不安の相互作用が、否定的確認を迫るデータの有効性を否定するか、今すぐできないという言い訳につながりやすい。

 革新を進める者は、この変化への抵抗を乗り越えるために、①生き残りの不安や罪悪感が学習することへの不安よりも大きくなるようにするか、②生き残りの不安を増大するのではなく、学習することの不安を減ずる方向を選択しなければならない。

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(いわくら・ひでお)

経営倫理実践研究センターフェロー、日本経営倫理士協会主任フェロー研究員。

1976年北海道大学農学部卒、全国酪農業協同組合連合会(全酪連)に入会し、全酪連乳業統合準備室長兼日本ミルクコミュニティ(株)設立準備委員会事務局次長、日本ミルクコミュニティ初代コンプライアンス部長。雪印メグミルク(株)社史編纂室で、『日本ミルクコミュニティ史』と『雪印乳業史第7巻』を編纂(共著)し、2016年10月よりCSR部に異動。

青山学院大学大学院修士課程修了、雪印メグミルク(株)時代に、一橋大学大学院国際企業戦略研究科経営法務コース博士後期課程を単位取得退学。

なお、業務の傍ら、トライアスロンの草創期にハワイ等のアイアンマンレースを3回完走した。

 



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