◆SH1388◆コンプライアンス経営とCSR経営の組織論的考察(11)-組織文化の革新の理論的考察② 岩倉秀雄(2017/09/12)

コンプライアンス経営とCSR経営の組織論的考察(11)

――組織文化の革新の理論的考察②――

経営倫理実践研究センターフェロー

岩 倉 秀 雄

 

 前回は、成熟期の組織のリーダーが直面する、組織文化の革新の進め方をについて、シャインの指摘を踏まえて、文化変容の3段階モデルを提示し、第一段階の現状否認と生き残りの不安・罪悪感の創造について説明した。シャインは、大きな変革を行なうためには、メンバーが変革しようとする気になる何らかの脅威・失敗したという感覚、危機感、不満が必要であり(解凍の過程)、成功するためには、カリスマ的経営者の存在や従業員教育(教育による介入)の重要性を指摘している。

 今回は、前回に続いて文化変容モデルのうち、生き残りの不安(革新の促進要因)と学習の関係を検討する。生き残りの不安が学習の不安(革新への抵抗)以上に大きくなければ、文化の革新は発生しない。最初に、シャインに基づき、学習の不安(抵抗)の発生原因を考察し、次に学習における心理的安全性の作り方を検討する。

 学習の不安(革新への抵抗)は、以下により発生する。

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(いわくら・ひでお)

経営倫理実践研究センターフェロー、日本経営倫理士協会主任フェロー研究員。

1976年北海道大学農学部卒、全国酪農業協同組合連合会(全酪連)に入会し、全酪連乳業統合準備室長兼日本ミルクコミュニティ(株)設立準備委員会事務局次長、日本ミルクコミュニティ初代コンプライアンス部長。雪印メグミルク(株)社史編纂室で、『日本ミルクコミュニティ史』と『雪印乳業史第7巻』を編纂(共著)し、2016年10月よりCSR部に異動。

青山学院大学大学院修士課程修了、雪印メグミルク(株)時代に、一橋大学大学院国際企業戦略研究科経営法務コース博士後期課程を単位取得退学。

なお、業務の傍ら、トライアスロンの草創期にハワイ等のアイアンマンレースを3回完走した。

 



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