◆SH1349◆コンプライアンス経営とCSR経営の組織論的考察(8)-組織のライフサイクルと組織文化③ 岩倉秀雄(2017/08/22)

コンプライアンス経営とCSR経営の組織論的考察(8)

――組織のライフサイクルと組織文化③――

経営倫理実践研究センターフェロー

岩 倉 秀 雄

 

 前回は、創業時の組織文化について、共同事業のケースや、日本ミルクコミュニティ(株)時代の筆者の経験をもとに、創業経営者の失敗と創業時の組織文化の棄却、新たに任命された経営者による新たな組織文化の形成と成功について述べた。

 今回は、創業時の組織文化の形成に関して、筆者の日本トライアスロン協会創立時の経験をもとに考察する。

 

 既述したが、シャインは、創業時の組織文化に関し、以下の通り述べている。

  1. ⑴ 成長の過程で、成功に関する基本的規準が作られると、組織はそこで認められない力に対して抵抗する。…(後略)
  2. ⑵ 成功した創業者は、自身の仮定を明確に持っている場合が多く、自身と同じ信念、価値観、仮定を共有する人だけが雇用される。反対者は去る。仮に、学習棄却する必要がある場合でも、創業者により制限される場合が多い。

 筆者は、トライアスロン競技の草創期に、全日本アマチュアトライアスロン協会と合併した日本トライアスロン協会の初代理事長を務め、創業経営者の役割を果たした経験がある。合併後の日本トライアスロン協会では、「トライアスリートによるトライアスリートのためのトライアスロンの組織」を宣言し、アマチュアリズムの非営利団体として活動する方針をとった。

 当時は、任意団体であったが、会員数約1万人、2種類(ジュニアの大会を入れると3種類)の全日本選手権大会を定期的に開催し、東京都をはじめ、各地に支部を設立し、国内外から大会開催・支援依頼を多数受ける等、競技団体としてある程度軌道に乗っていた。

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(いわくら・ひでお)

経営倫理実践研究センターフェロー、日本経営倫理士協会主任フェロー研究員。

1976年北海道大学農学部卒、全国酪農業協同組合連合会(全酪連)に入会し、全酪連乳業統合準備室長兼日本ミルクコミュニティ(株)設立準備委員会事務局次長、日本ミルクコミュニティ初代コンプライアンス部長。雪印メグミルク(株)社史編纂室で、『日本ミルクコミュニティ史』と『雪印乳業史第7巻』を編纂(共著)し、2016年10月よりCSR部に異動。

青山学院大学大学院修士課程修了、雪印メグミルク(株)時代に、一橋大学大学院国際企業戦略研究科経営法務コース博士後期課程を単位取得退学。

なお、業務の傍ら、トライアスロンの草創期にハワイ等のアイアンマンレースを3回完走した。

 




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