◆SH1287◆EU一般データ保護規則を遵守するためのポイント(2) Wilko Van Weert 武藤まい(2017/07/18)

EU一般データ保護規則を遵守するためのポイント

第2回 「EU一般データ保護規則上の7原則

McDermott Will & Emery法律事務所

弁護士 Wilko Van Weert

弁護士 武 藤 ま い

 

 やや堅い話となるが、EU一般データ保護規則を遵守するためにまず抑えておきたいのが、同規則上の7つの原則である。

 第一に、個人データは、データ主体との関係で適法に、公正かつ透明な方法で処理しなければならない(適法性、公正性、及び透明性の原則)。第二に、個人データは、特定の、明確かつ正当な目的のために収集しなければならず、当該目的と相容れない方法でさらに処理してはならない(目的制限の原則)。第三に、個人データは、処理目的との関係で適切であり、関連性があり、かつ必要最小限に抑えられていなければならない(データ最小化の原則)。第四に、個人データは正確でなければならず、必要な場合には、更新されなければならない(正確性の原則)。第五に、個人データは、処理目的に必要以上の期間に渡り、データ主体を識別可能な形態で保管してはならない(保管制限の原則)。第六に、個人データは、適切な技術的又は組織的な措置を講じた上で、当該個人データの適切な安全性を確保する方法で処理しなければならない(完全性及び機密性の原則)。第七に、データ管理者は、第一から第六の原則の遵守につき責任を負い、遵守を証明できなければならない(説明責任の原則)。なお、ここで「管理者」とは、個人データの処理の目的と手段を決定する自然人又は法人をいう。

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(ウィルコ・ヴァン・ウィールト)

McDermott Will & Emery法律事務所ブリュッセルオフィスのパートナー。ブリュッセル弁護士会会員。元オランダ競争当局のシニアカウンセル。Chambers Global 2017においては、Competition/European LawのForeign Expert of Japan部門において選出された。 EU競争法の他、通商法、贈収賄防止法及びデータ保護法等の案件に従事し、コンプライアンス全般に渡りアドバイスする。しばし早稲田大学及び日本大学にて教鞭をとる。

 

(むとう・まい)

McDermott Will & Emery法律事務所ブリュッセルオフィスのシニアアソシエート。2003年東京大学文学部卒業。民間企業での勤務後、2005年旧司法試験合格。海外留学を経て、2008年弁護士登録。日本の法律事務所での勤務後、2010年にCollege of EuropeにてLL.Mを取得。同年、McDermott Will & Emery法律事務所に入所し、以後EU競争法及びEUデータ保護法等の案件に従事。ブリュッセル弁護士会会員(B List)。

 

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McDermott Will & Emery法律事務所は、米国シカゴ発祥の総合法律事務所である。米国に10、欧州に8、アジアに2のオフィスを構え、全世界に1000名を越す弁護士を擁する(同事務所の拠点一覧 https://www.mwe.com/en/locations)。その幅広いネットワークを活かし、クロスボーダー案件を得意とする。また、税務、プライベートエクイティ、企業結合、ヘルスケア、訴訟及びその他の商取引に関連した主要分野において高い評価を得ている。

 

 




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