◆SH1278◆コンプライアンス経営とCSR経営の組織論的考察(3)-組織文化とは何か 岩倉秀雄(2017/07/11)

コンプライアンス経営とCSR経営の組織論的考察(3)

――組織文化とは何か――

経営倫理実践研究センターフェロー

岩 倉 秀 雄

 

 前回は、コンプライアンス経営やCSR経営を進める上で、制度や仕組みを整えることは重要であるが、より重要なことは、組織の価値観(組織文化)にコンプライアンスやCSRの価値観を浸透・定着させることであるという筆者の主張を述べた。

 また、組織文化は、目に見えにくいうえに、長年にわたってその組織の成功要因として形成されたものなので、組織文化を革新することは非常に難しく、コンプライアンスやCSRの価値観を組織文化に浸透・定着させるためには、様々な課題(今後の研究テーマになる)があることも述べた。

 今回は、そもそも組織文化とは何かについて、シャイン(Edgar H.Schein)を中心に、学術的厳密さにこだわらず、実務者が組織革新を実施する上で知っておくべきレベルで概念を整理する。

 

【シャインによる岩倉の定義】

 組織文化については、様々な研究者が様々な定義をしている[1]が、最も有名なのが、研究者で実務家のシャイン(前出)であり、筆者の認識に近いので、シャインの定義をもとに、岩倉の定義を明確にする。

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(いわくら・ひでお)

経営倫理実践研究センターフェロー、日本経営倫理士協会主任フェロー研究員。

1976年北海道大学農学部卒、全国酪農業協同組合連合会(全酪連)に入会し、全酪連乳業統合準備室長兼日本ミルクコミュニティ(株)設立準備委員会事務局次長、日本ミルクコミュニティ初代コンプライアンス部長。雪印メグミルク(株)社史編纂室で、『日本ミルクコミュニティ史』と『雪印乳業史第7巻』を編纂(共著)し、2016年10月よりCSR部に異動。

青山学院大学大学院修士課程修了、雪印メグミルク(株)時代に、一橋大学大学院国際企業戦略研究科経営法務コース博士後期課程を単位取得退学。

なお、業務の傍ら、トライアスロンの草創期にハワイ等のアイアンマンレースを3回完走した。

 




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