◆SH1234◆顧客本位の業務運営に関する原則の概要(第6回) 有吉尚哉(2017/06/14)

顧客本位の業務運営に関する原則の概要(第6回)

西村あさひ法律事務所

弁護士 有 吉 尚 哉

 

5 個別の原則に関する実務対応

(7) 金融商品・サービスをパッケージ化するときの対応

 ここで、原則5・6では、複数の金融商品・サービスをパッケージとして販売・推奨等をする場合について、特別の留意事項が明記されていることが注目される。

 まず、原則5の注2においては、複数の金融商品・サービスをパッケージとして販売・推奨等をする場合の情報提供について、個別に金融商品・サービスを購入することの可否を顧客に示すとともに、パッケージ化する場合としない場合を顧客が比較できるよう、それぞれの重要な情報について提供すべきであるとされている。この点に関連し、森金融庁長官は、日本証券アナリスト協会第8回国際セミナーにおいて、貯蓄性保険商品の販売に関して「顧客の立場に立てば、個別の債券・投信と掛捨ての保険を別々に購入した場合とのコストの比較を顧客に理解してもらった上で投資判断をしてもらう必要があるのではないでしょうか」と発言している。

 また、原則6の注1では、特定の顧客に金融商品・サービスをパッケージとして販売・推奨等する場合、当該パッケージ全体が当該顧客にふさわしいかについて留意すべきことを特に言及している。

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(ありよし・なおや)

西村あさひ法律事務所パートナー弁護士。2001年東京大学法学部卒業。2002年西村総合法律事務所入所。2010年~2011年金融庁総務企画局企業開示課専門官。現在、金融法委員会委員、日本証券業協会「JSDAキャピタルマーケットフォーラム」専門委員、京都大学法科大学院非常勤講師。主な業務分野は、資産流動化取引その他の金融取引、信託取引、金融関連規制対応等。

西村あさひ法律事務所 https://www.jurists.co.jp/

 



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