◆SH1221◆企業法務への道(19)―拙稿の背景に触れつつ― 丹羽繁夫(2017/06/09)

企業法務への道(19)

―拙稿の背景に触れつつ―

日本毛織株式会社

取締役 丹 羽 繁 夫

《ニッポン放送株式インサイダー取引事件控訴審判決の検討-東京高判平成21・2・3》

 世情を大いに賑わせた村上ファンドによるニッポン放送株式インサイダー取引事件について、私は、第一審判決(判例集未登載)の評釈「ニッポン放送株式インサイダー取引事件判決-東京地判平成19・7・19の批判的検討」NBL894号(2008.12.1))及び控訴審判決(判タ1229号99頁)の評釈「ニッポン放送株式インサイダー取引事控訴審判決の批判的検討-東京高判平成21・2・3」NBL913号(2009.9.15))を、それぞれNBL誌に寄稿した。後者は、前述の企業判例研究会の第1回の報告となった。本件事案の詳細については、これらの拙稿に譲るが、控訴審判決(以下、この稿では「本判決」という)の第一審判決との相違は、突き詰めると量刑事情の判断における、被告人の違法性の判断についての本判決独自の推認に求めることができる。

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丹羽 繁夫 (日本毛織株式会社取締役)

(略歴)
1948年愛知県生まれ。1971年京都大学法学部卒業後、(株)日本長期信用銀行に入行。同行法務部長を経て、2000年コナミ(株)法務部長、2003年同社執行役員(法務・知的財産本部長)就任。2008年財団法人日本品質保証機構参与、2013年日本毛織(株)監査役、2017年同取締役就任。

 「コーポレート・ガバナンスをめぐる法律上・規制上のフレームワーク」『米国のコーポレート・ガバナンスの潮流』所収(商事法務、1995)、「インサイダー取引規制の基礎となる重要事実の発生と認定」金法1545号(1999)、「ゲームソフトの著作物性をめぐる判例の展開と考察」(半田正夫先生古稀記念論集『著作権法と民法の現代的課題』所収、法学書院、2003)、「プロ野球選手のパブリシティ権をめぐる諸問題-東京地判平18・8・1が積み残した課題」NBL858号(2007)、「『ロクラク』著作権侵害差止等請求事件控訴審判決の検討-東京高判平21.1.27」NBL935号(2010)、商事法務タイムライン(2014年10月6日)「ヤフー事件判決(東京地裁平成26年3月18日)の争点と課題」、ほか多数。 

 



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