◆SH1065◆日本企業のための国際仲裁対策(第29回) 関戸 麦(2017/03/16)

日本企業のための国際仲裁対策(第29回)

森・濱田松本法律事務所

弁護士(日本及びニューヨーク州)

関 戸   麦

 

第29回 国際仲裁手続の中盤における留意点(4)-専門家の意見書の提出その1

1. 国際仲裁における専門家の重要性

 国際仲裁においては、技術的な事項、会計的な事項等について、専門家が活用されることが多い。特に、損害額を算定する専門家(damage expert)の活用は、日本ではあまり一般的ではないが、国際仲裁では広く活用されている。国際仲裁において、専門家は重要な役割を果たしている。

 但し、専門家の関与を得るには、その報酬を支払う必要がある。この報酬額は、仲裁人の報酬額よりも多額になる可能性もある。また、専門家が関与した仲裁手続は、関与のない仲裁手続よりも、一般的に、より多くの時間と労力が必要になる。

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(せきど・むぎ)

森・濱田松本法律事務所パートナー弁護士。訴訟、仲裁等の紛争解決の分野において、Chambers、Legal 500等の受賞歴多数。『日本企業のための米国民事訴訟対策』(商事法務、2010年)等、国際的な紛争解決に関する執筆、講演歴多数。
1996年東京大学法学部卒業、 1998年弁護士登録(第二東京弁護士会)、森綜合法律事務所(現在森・濱田松本法律事務所)入所、2004年シカゴ大学ロースクール(LL.M)卒業、 ヒューストン市Fulbright & Jaworski法律事務所にて執務、2005年ニュ-ヨーク州弁護士登録、2007年東京地方裁判所民事訴訟の運営に関する懇談会委員、2009年日本弁護士連合会民事裁判手続に関する委員会委員(現在副委員長)、2012年第二東京弁護士会司法制度調査会訴訟法部会部会長等。

 




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