◆SH0972◆日本企業のための国際仲裁対策(第21回) 関戸 麦(2017/01/19)

日本企業のための国際仲裁対策(第21回)

森・濱田松本法律事務所

弁護士(日本及びニューヨーク州)

関 戸   麦

第21回 国際仲裁手続の序盤における留意点(15)-仲裁人の選任等その6

7. 適切な仲裁人候補者を確保するためのプロセス

(1) 概要

 前々回(第19回)は仲裁人となるための資格・要件を解説するものであり、前回(第20回)は仲裁人を選ぶ上で考慮するべき要素について解説するものであった。今回は、これらに照らし適切な仲裁人候補者をいかに確保するか、そのためのプロセスについて解説するものである。

 大枠としては、仲裁人候補者を見つけ、その者が当該案件の仲裁人として適切か否かを検討し、複数の候補者がいる場合にはその中での優先順位を検討することになる。

(2) 仲裁人候補者を見つける手がかり

 仲裁人候補者を見つける手がかりであるが、基本的には、人的なネットワークが軸となる。このネットワークの起点としては、一つには仲裁機関があり、もう一つには仲裁に通じた弁護士がある。

 仲裁機関が手がかりになる場合としては、仲裁機関が自ら仲裁人を選任する場合のほか、当事者が仲裁人を指名することを前提に、仲裁機関から仲裁人候補者の名簿の提供を受ける場合等がある。

 仲裁に通じた弁護士が手がかりになる場合というのは、当事者はそれぞれ仲裁に通じた弁護士に代理人を依頼をしていると考えられるため、その代理人弁護士の国内外のネットワークを通じて、仲裁人候補者を見つけるというのが典型例である。

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(せきど・むぎ)

森・濱田松本法律事務所パートナー弁護士。訴訟、仲裁等の紛争解決の分野において、Chambers、Legal 500等の受賞歴多数。『日本企業のための米国民事訴訟対策』(商事法務、2010年)等、国際的な紛争解決に関する執筆、講演歴多数。
1996年東京大学法学部卒業、 1998年弁護士登録(第二東京弁護士会)、森綜合法律事務所(現在森・濱田松本法律事務所)入所、2004年シカゴ大学ロースクール(LL.M)卒業、 ヒューストン市Fulbright & Jaworski法律事務所にて執務、2005年ニュ-ヨーク州弁護士登録、2007年東京地方裁判所民事訴訟の運営に関する懇談会委員、2009年日本弁護士連合会民事裁判手続に関する委員会委員(現在副委員長)、2012年第二東京弁護士会司法制度調査会訴訟法部会部会長等。

 

 




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