◆SH0934◆カジノ法(IR推進法)の成立(1)―IRの意義― 渡邉雅之(2016/12/16)
カジノ法(IR推進法)の成立(1)
―IRの意義―
弁護士法人三宅法律事務所
弁護士 渡 邉 雅 之
平成28年12月15日未明に、「特定複合観光施設区域の整備の推進に関する法律案」(以下「IR推進法案」といいます。)が成立いたしました。筆者も同月12日に参議院内閣委員会の参考人質疑において、参考人として答弁して参りました。
同法は、カジノを含む統合型施設(Integrated Resort(IR))の設置を目指す法律です。IR推進法自体は、基本法であり、政府に対して1年以内に「必要となる法制上の措置」(同法5条)すなわち、「IR実施法案」の策定を求めるものです。
今国会での主要な論点は、(1)IRの意義、(2)民営カジノの合法性(賭博罪)、(3)ギャンブル依存症、(4)マネー・ローンダリングでした。これから数回にわたってこれらの論点について解説いたします。
(わたなべ・まさゆき)
渡邉雅之 (弁護士法人三宅法律事務所)
1995年東京大学法学部卒業。2001年弁護士登録(54期)。2016年公認不正検査士。成蹊大学法科大学院非常勤講師(金融商品取引法担当)、株式会社王将フードサービス社外取締役(平成26年6月~)、日特建設株式会社社外取締役(平成28年6月~)
【弁護士会関係役職】日本弁護士連合会民事介入暴力対策委員会委員、第二東京弁護士会民事介入暴力対策委員 ほか
【主な取扱業務】金融規制法・コンプライアンス業務、プロジェクト・ファイナンス、保険法、民暴・マネロン対策、M&A業務、倒産関係業務
【関連著書】『マイナンバー制度 法的リスク対策と特定個人情報取扱規程』(日本法令、2015年3月)、『改訂版 マイナンバー制度 法的リスク対策と特定個人情報取扱規程』(日本法令、2015年9月)
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