◆SH3690◆中国:ネットワーク安全審査弁法の修正草案の公表(下) 鈴木章史(2021/07/20)

中国:ネットワーク安全審査弁法の修正草案の公表(下)

長島・大野・常松法律事務所

弁護士 鈴 木 章 史

 

承前

2. ネットワーク安全審査の手続に関する改正

 

⑴ 審査に際し考慮される要素の追加

 本草案では、ネットワーク安全審査の過程で、国家安全上のリスクの判断において考慮される要素について、以下のように改正された。(下線部分が本草案で加えられた文言を指し、取消線部分が本草案で削除された文言を指す。以下同様。)

 

  1.  • 製品及びサービスの使用により重要情報インフラが違法にコントロール、妨害又は破壊されるリスク、重要データが盗取、漏洩又毀損されるリスク(本草案10条1号)
  2.  • 製品及びサービスの供給中断が重要情報インフラの業務連続性に与える危害(本草案10条2号)
  3.  • 製品及びサービスの安全性、開放性、透明性、出所の多様性、供給ルートの信頼性、政治、外交及び貿易等の要素により供給が中断されるリスク(本草案10条3号)
  4.  • 製品及びサービス提供者による中国の法律、行政法規、部門規章の遵守状況(本草案10条4号)
  5.  • 核心データ、重要データ又は大量の個人情報の盗難、漏洩、棄損及び不正使用又は域外移転のリスク(本草案10条5号)
  6.  • 国外で上場された後に重要情報インフラ、核心データ、重要データ又は大量の個人情報が、外国政府によって影響を受け、管理され又は悪意により使用されるリスク(本草案10条6号)
  7.  • 重要情報インフラの安全や国家データの安全を脅かす可能性のあるその他の要因(本草案10条7号)

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(すずき・あきふみ)

2005年中央大学法学部卒業。2007年慶應義塾大学法科大学院修了。2008年弁護士登録(第一東京弁護士会)。同年都内法律事務所入所。2015年北京大学法学院民商法学専攻修士課程修了。同年長島・大野・常松法律事務所入所。2021年5月より中倫律師事務所上海オフィスに出向中。主に、日系企業の対中投資、中国における企業再編・撤退、危機管理・不祥事対応、中国企業の対日投資案件、その他一般企業法務を扱っている。

 

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