◆SH3490◆中国:個人情報保護法(草案)の概要(2) 川合正倫/鈴木章史(2021/02/17)

中国:個人情報保護法(草案)の概要(2)

長島・大野・常松法律事務所

弁護士 川 合 正 倫
弁護士 鈴 木 章 史

 

(承前)
 

2. 個人情報と個人センシティブ情報

 本法案は、個人情報とは「電子的又はその他の方法で記録された、既に識別され又は識別可能な自然人に関する各種情報(ただし、匿名化処理後の情報は含まれない)」をいうとしている(4条1項)。また、本草案は、「一度漏えいし又は不法に使用されると、個人が偏見を受け又は人身、財産安全に重大な危害を受ける可能性がある個人情報(種族、民族、宗教信仰、個人の生物的特徴、医療健康、金融口座及び個人の所在等の情報を含む)」(29条2項)を個人センシティブ情報と定義し、要保護性の高い個人情報としてより厳格な規制を課している。個人センシティブ情報は、前述の個人情報安全規範においても採用されている概念であり、今般法的拘束力のある法令レベルでも採用されることとなった。個人情報の取扱いに際しては、対象となる個人情報が個人センシティブ情報に該当するか否か区分して対応する必要がある。

 

3. 個人情報の取扱いに関する規定

 本法案は規制対象となる行為を「個人情報の取扱い」と規定しており、これには個人情報の收集、保存、使用、加工、伝達、提供、公開等の活動が含まれる(4条2項)。ネットワーク安全法の規制と同様、個人情報の収集を含む個人情報の取扱いにあたっては個人情報の主体から同意を取得することが必要とされる(13条1号)。本法案は、この他に個人情報を取り扱うことができる場合として、以下の事由を列挙している。

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(かわい・まさのり)

長島・大野・常松法律事務所上海オフィス一般代表。2011年中国上海に赴任し、2012年から2014年9月まで中倫律師事務所上海オフィスに勤務。上海赴任前は、主にM&A、株主総会等のコーポレート業務に従事。上海においては、分野を問わず日系企業に関連する法律業務を広く取り扱っている。クライアントが真に求めているアドバイスを提供することが信条。

 

(すずき・あきふみ)

2005年中央大学法学部卒業。2007年慶應義塾大学法科大学院修了。2008年弁護士登録(第一東京弁護士会)。同年都内法律事務所入所。2015年北京大学法学院民商法学専攻修士課程修了。同年長島・大野・常松法律事務所入所。主に、日系企業の対中投資、中国における企業再編・撤退、危機管理・不祥事対応、中国企業の対日投資案件、その他一般企業法務を扱っている。

 

長島・大野・常松法律事務所 http://www.noandt.com/

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