◆SH0563◆タイ:取引競争法に関する最新動向 佐々木将平(2016/02/18)

タイ:取引競争法に関する最新動向

長島・大野・常松法律事務所

弁護士 佐々木 将 平

 

 日本の独禁法に相当する取引競争法(Trade Competition Act, B.E. 2542 (1999))の改正案が2月2日の閣議で承認された。

 タイの取引競争法は、施行から15年以上経過しているにも拘わらず、執行事例は皆無という状況にある。取引競争委員会に対する申立案件は約100件に上るようであるが、検察に対して事件が送付されたのは1件のみで、当該案件についても検察による起訴は行われずに終結しており、刑事責任が裁判所で争われた事例はこれまでない。また、刑事罰以外のエンフォースメントとして、取引競争委員会による排除措置命令も存在するが、公表されている限り、先例は存在しない。

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(ささき・しょうへい)

長島・大野・常松法律事務所バンコクオフィス代表。2005年東京大学法学部卒業。2011年 University of Southern California Gould School of Law 卒業(LL.M.)。2011年9月からの約2年半にわたるサイアムプレミアインターナショナル法律事務所(バンコク)への出向経験を生かし、日本企業のタイ進出及びM&Aのサポートのほか、在タイ日系企業の企業法務全般にわたる支援を行っている。タイの周辺国における投資案件に関する助言も手掛けている。

長島・大野・常松法律事務所 http://www.noandt.com/

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