◆SH3209◆中国:個人情報安全規範の改正(5・完) 鈴木章史(2020/06/23)

中国:個人情報安全規範の改正(5・完)

長島・大野・常松法律事務所

弁護士 鈴 木 章 史

 

個人情報保護責任者及び個人情報保護部門に関する規定の改正

 個人情報管理者は、個人情報保護責任者を任命すると共に、個人情報保護部門を指定する必要があるところ(現行版10.1条b/改正版11.1条b)、この点に関し改正版では、個人情報保護責任者は関連する管理職務経験と個人情報保護に関する専門知識を有している者が担当すること及び個人情報の処理に関する重要な方策に関与し、組織の主要な責任者に直接報告することが新たに追加された(改正版11.1条b)。

 また、従業員数又は取り扱う個人情報量が多い個人情報管理者には、専任の個人情報保護責任者、個人情報保護部門を任命、指定する義務が課されているところ、当該義務が発生する要件は、現行版では、(1)主な業務が個人情報処理であり、従業員数が200人を超える場合(現行版10.1条c-1)、又は(2)50万人を超える個人情報を処理する、若しくは12か月以内に50万人を超える個人情報を処理すると予想される場合(現行版10.1条c-2)、とされている。かかる要件について、改正版では、(2)の要件のうち現行版では50万人とされている取り扱う個人情報量が100万人へと変更され、要件が緩和された(改正版11.1条c-2)。他方で、新たに、(3)10万人を超える個人センシティブ情報を処理する場合、という要件が加えられ、(3)に該当する場合も、上記義務が課されることとなった(改正版11.1条c-3)[1]

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(すずき・あきふみ)

2005年中央大学法学部卒業。2007年慶應義塾大学法科大学院修了。2008年弁護士登録(第一東京弁護士会)。同年都内法律事務所入所。2015年北京大学法学院民商法学専攻修士課程修了。同年長島・大野・常松法律事務所入所。主に、日系企業の対中投資、中国における企業再編・撤退、危機管理・不祥事対応、中国企業の対日投資案件、その他一般企業法務を扱っている。

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